2009年2月14日土曜日

千葉の医療法人名乗り 銚子市立総合病院の管理者

 銚子市立総合病院の休止問題で、千葉市の医療法人1団体が13日、病院の指定管理者に応募した。銚子市が病院再開に向け、1月下旬から応募の要件を緩和し、再募集していた。銚子市の指定管理者選定委員会(委員長=伊藤恒敏・東北大教授)は23日に会合を開き、審査したうえで、指定管理者に選定する見通し。
 応募したのは、千葉市内の訪問歯科診療支援サービス「デンタルサポート」グループの医療法人社団「郁栄会」(千葉市美浜区、川島孝治理事長)。郁栄会は病院経営の実績はないが、開院後の診療科目は内科、外科、整形外科から始め、順次、小児科や救急医療も整備する計画という。
 銚子市によると、選定委で郁栄会が選定されれば、24日に市議会に説明する。3月定例市議会に指定管理者条例制定案を提案し、可決され次第、正式に指定する。9月までの病院再開を目指している。
 郁栄会によると、今月10日に解職請求(リコール)された岡野俊昭・銚子市長の住民投票の日程(3月29日投開票)が決まったことから、デンタルサポート内部で「時期が悪い」として、指定管理者の応募を見合わせるべきとの意見も出たといい、市への応募は締め切りの日になったという。
 市は財政難のため、昨年9月末で休止した市立総合病院に代わる公設民営の市立病院として、▽内科、外科、整形外科、小児科の4科▽病床数は100~150床▽2次救急医療の実施――などを条件に昨年12月から指定管理者を募集したが、応募がなかった。このため、診療科4科と救急医療などを同時に再開するとした当初の条件を見直し、段階的に行っても構わないなどとして再募集していた。
(2009年2月14日 読売新聞)

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