2008年11月17日月曜日

勤労コミュニティセンターでのリコール説明会のご報告


17日の夜に勤労コミュニティセンターでのリコール説明会にうかがわせていただいた。
出席者からの質疑応答を含めて、この説明会であらためて再認識したことがある。

それは、銚子市は衰退していく街の代表のように言われるが、けっしてそうではないということである。
それを象徴する指標として農業や漁業の生産高があげられる。
野菜の粗生産高は合併した旭市に追い越されるまでは千葉県下第1位であったし、畜産については現在も県下第1位である。
また、水産業は水揚げ高全国一を誇っており、その水揚げ高を背景とした水産加工業も全国トップレベルである。
さらには、近隣には鹿島臨海工業地帯があり雇用の場もけっして少ないわけではない。

これらの指標を総合すると東総地区ではダントツの地域資源に恵まれた銚子市は、人口は少なくても、高齢化が進んでも、キラリと輝く穏やかな街と必ずなれるはずである。
そして、そのためには子どもが育てやすく、お年寄りには優しい「安心安全」な街づくりを着実に進めていく必要があり、地域医療の充実と公的病院の存在は欠かすことはできないはずである。

また、銚子市の財政の実態はというと、平成19年度決算では一般会計と複数の特別会計を連結していくとトータルで50億円もの黒字となっている。
財政に無知な岡野市長が「銚子市は夕張になる」と放言していたが、銚子市は市の決算状況から言っても、また地域資源などの面から言っても夕張には絶対にならないと言ってよい。

このような観点から考えても、市立病院を休止(事実上の閉鎖)に追い込んだ市長の政治責任は重大である。

また、70億円もの借金をして新しい市立高校を建設しようとしているが、銚子市で一年簡の間に出生する新生児の数は400人台に減少している。
それに比べて現時点の銚子市内の高等学校での1学年の定員の総数は1000人を超えている。

ここから導き出されることは、10年後には少子化の影響で市立高校は県立高校に統合されることが十分に予想されるということである。

それなのに、10年先の見通しも考えず、70億の負債をあらたに背負ってまで新しい市立高校の建設を強行しようとしている市長の政治姿勢こそ「銚子市を夕張にする」ものであり、そうならないようにするためにも市長を変える必要性がある。
市長のいう「米百表の精神など片腹痛い話である。

また、銚子市の一般会計からは9億円の繰入金が病院へ毎年度ごとに支出されていたが、これは精神科や結核病棟など不採算部門をかかえる公立病院にたいして、地方公営企業法によって支出することが義務付けられていたものであり、地方交付税で3億5千万円の国からの援助がつく性質のものであった。

市立病院はもっとも医師や患者が多いときには30億円もの内部留保を持つ黒字経営の病院であったが、そのようなときにあっても、市の一般会計から病院へのこの9億円の繰り入れはおこなわれていた。
それゆえ、市立病院が「赤字を垂れ流している」ため、その穴埋めに9億円という規模の繰り入れをおこなっていたという話ではけっしてない。

この9億円を惜しんで市立病院を突然休止した岡野市長の政治姿勢には「病院つぶし」という結論がまずありきだったというほかはない。

                                           西岡記す

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