2009年3月30日月曜日

千葉・銚子市立総合病院:休止問題 市長失職 決着は出直し選

千葉・銚子市立総合病院:休止問題 市長失職 決着は出直し選(毎日新聞)

 ◇市長「再出馬」は後退
 千葉県銚子市立総合病院の診療休止問題は、住民投票で岡野俊昭市長(63)の失職が決まり、病院存続を公約に初当選した岡野氏に有権者が「公約違反」との審判を下した形だ。岡野氏は出直し市長選に再出馬する考えを表明していたが、失職を受け「出る気持ちはあるが、支持者と相談して決めたい」とトーンダウン。病院再開のめどが立たないまま、市政の混乱は出直し選挙という第2ラウンドに突入する。
 「よしっ。出直し選挙で最終決着をつけよう」。リコール運動を展開した市民団体「何とかしよう銚子市政・市民の会」(茂木薫代表)の事務所は、リコール成立の一報が入ると、集まった約30人から歓声が上がった。
 岡野氏が診療休止を発表したのは昨年7月。財政難が理由だが、患者の転院先を確保しないままの決定は、大量の「医療難民」を生み出した。病院の医師不足は国が進めた新臨床研修制度が引き金だったため、全国の自治体の注目を集めた。
 茂木代表は「市民の苦しみを原動力にリコールが成立した」と話し、数日中に出直し選挙の候補者を決める方針を明らかにした。一方、岡野氏を支持する「真実の会」(白土勝彦代表)の事務所で会見した岡野氏は「住民が出した結果だから粛々と受け止めるしかない」と語った。【立上修、駒木智一】

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