2009年3月30日月曜日

自治体病院 広がる危機 銚子市長リコール成立 他病院 患者殺到で『もう限界』

2009年3月30日(東京新聞)

           リコール成立を喜び涙ぐむ市民ら=銚子市で

 二十九日に投開票された銚子市の岡野俊昭市長(63)に対するリコール(解職請求)の是非を問う住民投票は、市立総合病院休止への市民の怒りが原動力となった。リコール運動は全国の注目を集め、住民にとって自治体病院がいかに大きな存在であるかを再認識させた。しかし、自治体病院の経営難や診療科の休止は同市にとどまらず、県内各地で表面化し、一部の病院には患者が殺到。現場では「もう限界」との声が強まっている。
 「どこを見ても“焼け野原”だ」。国保旭中央病院(九百五十六床)の伊良部徳次副院長(59)は周辺の医療状況をそう表現した。
 旭中央病院は、三次救急など県北東部で中心的な役割を担う。昨年九月末の銚子市立総合病院の休止後は、行き場を失った患者の受け入れ先の一つとなってきた。
 伊良部副院長によると、状況が目に見えて変わったのは医師不足の原因といわれる医師臨床研修制度が始まった二〇〇四年度から。周辺の病院の機能が低下し、旭中央病院に患者が殺到し始めた。
 病床利用率は95-98%と、常にベッドに空きがない状態。入院日数を平均十二日ほどに短縮して回転を早めているものの、限界がある。入院が必要と診断した救急患者を入院させられず、別の病院に移送するケースも増えているという。
 現状を打開しようと、周辺病院に常勤医や外来応援として延べ約四十人の医師も派遣。だが、根本的な解決にはならない。伊良部副院長は「病院の体力はさらに落ちて、もっと悪くなるだろう」と指摘し、国の早急な対策を切望している。 (宮崎仁美)

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

元市長の岡野さん、新市長の手で市民病院が再開されても、貴殿は再開後の市民病院を利用しませんよね。私は貴殿が市民病院を潰した信念を最後まで貫かれることを固く信じております。

y.t さんのコメント...

リコール成立と同時に漁夫の利を狙った候補者が多数名乗りを上げました。泡沫候補はこの際別にしても、何ともいじましいのは元市長、前市長の出馬?!。市の財政を窮地に陥れた傲慢な官僚出身者、市民との対話も逃げ回る中身空っぽの筋肉マン、いづれも利害が絡む旧態依然とした姿勢・体質が露です。そろそろ銚子も、もうこの辺で市政を市民の手に取り戻しましょう。真っ新な土壌に私達の代理人を送り込んで未来に希望を描きたい。チャンスが到来です。ひも付きしがらみのない草の根の首長と議員さんを選ぶのは市民の責任です。「市民の会」の草の根運動の真意を皆さんに分かって欲しいとホントじみ思います。yasuko.t

yasuko.t さんのコメント...

ごめんなさい・・しみじみの「しみ」が抜けちゃって(笑)。
 長かったけれど本番・スタートにようやく到達したと感無量です。国も県も地元もトップの質の低下が足並み揃っては頂けませね。 だから胃の腑がキリキリするのです。
 
 風薫る5月は希望に満ちた季節です。
 待ちに待った私たちの出番、政治参加の季 節です。
 みんなで真っ新な首長を送り出したい!!
  

イワシ さんのコメント...

> 風薫る5月は希望に満ちた季節です。
★ということで、市民の会会報の名称も『薫風』となりました
後でスキャンして掲載しましょうかね