2009年2月21日土曜日

『いのちの作法-沢内「生命行政」を継ぐ者たち-』試写会

 19日の記事でご案内した記録映画『いのちの作法』試写会について、主催者の「銚子で『いのちの作法』を観る会」様よりチラシをいただきましたので、再度ご案内いたします。

試写会のご案内
・日 時  2009年2月24日(火)午後6時
・場 所  銚子市民センター(小畑新町)
・主 催  銚子で『いのちの作法』を観る会

生命の尊重とは何か?
         福祉社会とは何か?
地方行政の姿から、
             日本の有るべき姿が見えてくる。

|内容|
昭和30年代に、豪雪・貧困・多病多死の三重苦を乗り越え、全国に先駆けて老人医療費の無料化と乳児死亡率ゼロを達成した岩手県西和賀町(旧沢内村)は、合併した現在も、いのちを大切にするという「生命尊重の理念」を町是に掲げる、日本では稀有の品格と哲学を持った町です。
「住民の生命を守るために、私の生命をかけよう」と宣言した当時の深沢晟雄村長と、住民が共に築き上げたその理、念は、若い世代にも脈々と受け継がれています。
本作品は、深沢晟雄旧沢内村長についての証言に始まり、その理念を受け継ぐ若い世代を映し画します。老人や障がい者、そして、児童養護施設の子どもたちの生命に向き合いながら、地域に生きることを模索している西和賀町の人々の姿は、私たち日本人に、改めて本当に価値のあるものを教えてくれます。

|解説|
本作品は、日本映画学校(神奈川県川崎市)を卒業したばかりの都鳥拓也・都鳥伸也兄弟が、及川和男著の「村長ありき』(れんが書房新社)に感銘を受けて企画しました。
「生命の尊さ」という今まさに日本人が見つめるべきテーマに、二人の恩師である武重邦夫が、その企画の実現を決意しました。監督には、記録映画『白神の夢-森と海に生きる-』で世界遺産・白神山地の懐に抱かれた生命を見つめた実績から小池征人に白羽の矢が立ちました。撮影に、監督の盟友である一之瀬正史を迎え、2006年8月にクランクイン。夏三ヶ月・冬三ヶ月の長期撮影を敢行しました。130時間にも及ぶ映像を、『それでもボクはやってない』(監督・周防正行)など数々の日本映画の編集を手がける菊池純一が、西和賀の美しい風土と文化を織り交ぜまとめ上げました。ベテランと若者が組み、珠玉の記録映画が誕生したのです。

観客の声

素晴らしい記録映画でした。忙しさの中に忘れている物を沢山思い出させて頂きました。“生きている”その事が素晴らしいと思える事もあらためてそうだったと感じ直しました。機能は衰えても、尊厳を忘れずに接していこうと、半身不随の母を持っているのでそう思え、何だか嬉しくなりました。心が温かくなりますね。子供たちの笑顔、地域の協力が素晴らしい。自然も美しい。便利さや快適さを求めてばかりの自分であったと反省です。
(薬剤師/女性)

自分達の村は自分達で守る。国にこの姿勢を見せつける町民全てがこの気持ちで医療福祉を守る姿に感動しました。“生まれる命も大切だけど、消えていく命を目前にして、その尊厳を守る”。なんとすばらしい言葉でしょうか。消えていく命と、これから生きていく命の二本を柱に、大切にかかわっている人々にエールを送ります。
(兵庫県/女性)

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