2009年3月30日月曜日

銚子市長 リコール成立


銚子市長 リコール成立
出直し候補数日中に

リコール成立の見通しが伝えられ、喜び合うリコール賛成派の住民ら(29日午後10時51分)
 公約違反への有権者の怒りは強かった。銚子市立総合病院の休止をめぐり、岡野俊昭市長の解職の是非が問われた29日の住民投票。解職請求(リコール)が成立し、岡野市長は来年8月までの任期を残し、失職に追い込まれた。当日有権者は5万9804人、投票率は56・32%だった。
 リコールを行った市民グループ「『何とかしよう銚子市政』市民の会」(茂木薫代表)は、「転院を余儀なくされて亡くなった患者さんに申し訳ない」として、リコール成立を祝う万歳などは自粛した。事務所では、署名活動に参加したスタッフらが互いに握手を交わすなどして、目的を達成した喜びを分かち合った。茂木代表は「市民が求める病院が実現できる市政を望む。2、3日中に会として出直し市長選の候補を決めたい」などと語った。
 一方、岡野市長は同日夜、読売新聞の取材に、「結果は仕方がない」と話し、出直し市長選については「支持者と相談して決めたい」と語るにとどまった。
 病院休止をめぐっては、新たな病院事業者を決める市立病院指定管理者選定委員会(委員長=伊藤恒敏・東北大教授)が申請を受けた医療団体の審査を続けている。
(2009年3月30日 読売新聞)

0 件のコメント: